【番外編】個人的に読んで欲しい本を紹介する話
今年は忘年会が無くて悲しいです。
どうもこんばんは。
寝付けないのと暇を持て余しているので、
今まで読んだ本の中でオススメを3つ紹介してみようと思います。
もし暇を持て余していたら是非読んでみて下さい。
①ちどり亭へようこそシリーズ(全4冊)
1冊目に紹介するのは京都のお弁当屋さんを舞台にした話です。
登場人物が結構な確率でお金持ちだったりで最初は数ページで放り投げてしまった思い出があるのですが、読み進めていくと意外とそれが苦にならずにいい具合に話が進んで行きます。
そんな中でも心に響くセリフが出てきたり、嫌味な登場人物が実は憎めなかったりします。
特に、
【誰かの為を理由にしてはいけない】
という言葉が印象的でした。未だに効きます。
出てくる食べ物も季節感があって食べたくなります。ちゃんとご飯を食べてから読みましょう。私はこれ読んだ後居酒屋行って季節の天ぷら食べた思い出があります。
個人的には1と3がオススメなのですが、最後までぐだらずに終わるので騙されたと思って読んで下さい。京都のお弁当屋さんに行きたくなる事請け合いです。
②お後は笑顔がよろしいようで
個人的一押しの本です。
一冊完結でサクサク読める。話も重くないのでスルスル内容が入ります。冗談抜きで一瞬で読み終わります。その割にしっかり内容は頭に残るので結構色んな人に勧められるんじゃないかと思っています。
ざっくり内容を言うと対照的な2人の落語家の日常を実際にある落語になぞらえて話が進みます。
起承転結がはっきりしていて、落語に馴染みがなくてもなんとなく話のスジは分かる様になっています。大体どこかにこの落語はこんな話と説明が入るので読んでたら分かります。
読み終わった後はきっと落語が聞きたくなる事間違いなしです。私は聞きに行きました。
因みに個人的一押しの話は【紺屋高尾】です。
傾城に誠なしとは誰が言うた、ってフレーズ好きなんですよねえ。尚現実は(以下略)
③赤めだか
一番人を選ぶ本です。
伝記のような回顧録のような本ですが一番メンタルに突き刺さる本です。
なのでメンタルに余裕のない時はあんまり勧めません。自己嫌悪に陥ります。
それを補って余りある面白さがあるので何度も読んでしまうんですが。
ざっくり内容を言うと、立川談志さんという天才をお弟子さんの立川談春さん視点で見て聞いて感じた事が書いてあります。
読んでいてこれでもかというぐらい人のダメな部分は出てくるのに、なぜだか人生100回ぐらいやってもこの方達の地点には辿り着けないんじゃなかろうかと思ってしまうし、読む手が止まらなくなります。一話一話が濃密です。
余りにも突き刺さる言葉が多すぎるので、実際に読んで欲しいのですが特に突き刺さった一言だけ書いて終わりにします。(意訳してます)
「現実は事実であり、それを理解・分析した時原因が見えてくる。それが分かれば後は処理すればいいだけである。その行動を起こせない奴が馬鹿と呼ばれる」
めちゃくちゃ突き刺さりませんか。
簡単なはずなのに出来てる人殆ど見た事がありません。勿論自分を含めて。
こんな言葉が随所に散りばめられています。
少し重ためですが、それを吹き飛ばすぐらいの面白さ、気付きがあると思います。気分爽快にはなれませんが天才の日常と思考に触れられます。
事あるごとに思い出して読みたくなる事請け合いです。是非読んでみて下さい。
と、いうわけでざっくり紹介しましたが如何でしたでしょうか。
もし良かったら手に取って読んでみて下さいね。
ではでは。